飲食店が廃業する大きな理由の1つを実例つきで紹介

飲食店が廃業してしまう割合は

2年以内が約5割、3年以内が約7割

そして10年で約9割と言われています

その理由は色々あると思いますが

大きな原因の1つは今回のようなこと

ではないか、という体験をしましたので

実例にてご紹介したいと思います

 

数日前に知人から紹介してもらった

店舗のミュージックバーは開店して

約1年半の比較的新しいお店です

千葉県の津田沼駅から1駅区間にあり

駅から徒歩1分と立地は悪くありません

 

その知人に連れられて入店すると

お洒落なバーカウンターがあって

中央にソファが設置されたテーブル席

そして奥にはバンドで演奏もできる

ステージまで用意されていました

 

開店1年半の夢を叶えた素敵なお店だけど…

キャパは着席で20人程の小ぢんまり

とした綺麗なお店、マスターは50代の

音楽好きで自分もバンドをしています

奥さんとお店を経営して「店を持つ」

という夢を叶えた素敵な空間でした

 

お店の壁にはギターやベースが飾られ

それらは実際にステージで使えます

僕もフェンダーのストラトギターを

ジャズコーラスのアンプにつないで

少しだけ弾かせていただきました

機材関係は見た感じ全て新品でした

 

となると、お店の開店費用には

これらの金額も上乗せされています

ギター、ベース、ドラムセット

そしてアンプ、PA機材など・・・

普通のカラオケセットもあるので

通信料なども追加でかかるはずです

 

突然やってきた店休のお知らせ

店舗にどのくらいの準備金があって

借入金がいくらか分かりませんが

少なく見積もっても数百万円を超える

開店費用は普通にかかると思います

ドリンクやフードの仕入れもあるので

1日あたりの売上は最低7~10万円は

無ければ経営を続けるのは難しいです

 

そこで、せっかくなのでマスターに

お店の紹介記事を書きましょうか?

とオファーさせていただきました

お店が開店してから1年半というのは

とても大事な時期だと思いますし

お客さんの認知もまだ高くない状態です

 

お店からの連絡用のLINEグループに

入れてもらっていたのですが

意外にも取材の3日前に奥さんから

このような投稿がありました

「主人が体調を崩してしまったので

本日は店休とさせていただきます」

 

何とそこから1週間の店休に突入

まあ1日だけならしょうがないか・・・

と最初は思っていたのですが

その翌日にも同じ投稿が入ります

「まだ体調が良くならないので

本日もお店をお休みいたします」

・・・ちょっと呆気にとられました

 

開店1年半の大事な時期にお店を2日も

連続で休みにすることは世間からの

お店の信用に大きな影響を与えます

残念ながら、その想像力がだいぶ

欠けていると思わざるを得ませんでした

 

そして取材の当日に届いたメッセージ

「今日も体調が良くならないので

思い切って1週間休みをとって

ちゃんと治してから営業再開します」

・・・1週間もの期間店休しますって

世間からは潰れたと思われますよ

 

「知人」と「世間」は違います

もちろんLINEグループのやりとりでは

「ゆっくり休んで治してね」

「無理しちゃダメだよ」

という優しい言葉がかけられてましたが

知人だからそう言ってくれるだけで

「世間」はそう思ってくれません

 

「あのお店はいつも閉まってる」

「営業時間がよく分からない」

「お店のHPに書いてある内容と違う」

実際、お店の営業時間も公式サイトに

記載されているのと1時間も違いました

 

最近になって開店時間を変更して

ホームページを更新していないのです

これも「世間」からの信用を落とす

大きな要因にきっとなると思います

18:00から開店と公式サイトにあるのに

行ったら店がやってないわけですから

 

飲食店の生き残りを難しくする商売感覚

体調不良については仕方ないにしても

1週間お店を休みにできてしまう

「商売感覚」が飲食店の生き残りを

難しくさせているのだなと感じました

「世間」と「知人」を混同して

営業しているとこうなってしまいます

 

もちろんお店に来てくれるお客さんの

多くは知人で構成されてると思いますが

そこから更に客数を伸ばそうとするなら

新規を開拓してリピート率を上げて

いかなければ売上アップになりません

その努力が感じられませんでした

 

広告をうつ、Webサイトの改善をする

店内にフライヤー置く・・・など

パッと見で分かる店舗の集客への姿勢は

見る人が見ればすぐに分かります

「あ、このお店がんばってるな」

と心のどこかで感じているはずです

 

経営者の高齢化も大きな要因の1つです

経営者が高齢化してきたというのも

大きな要因の1つだと思います

やはり体を壊しやすい年齢になると

こういったケースは増えていくでしょう

そして飲食店でのオーナー経営は

それがダイレクトに売上に響きます

 

そうすると経営や集客のことを

考える時間がとれなくなってしまい

悪循環になる…これを繰り返すうちに

お店の再起が難しい経営状況に

段々なっていくのではないでしょうか

 

それを避けるには常に学びの姿勢で

新規をリピート客に育てるシステムを

1日でも早く作り上げることが必要です

10年以上つづいている飲食店には

経営者の地道な努力の積み重ねによる

そういった仕組みがきっとあります

 

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