![銀座駅前の通りで雨が降っている景色](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/if5a5e5e293ce8282/version/1531386523/%E9%8A%80%E5%BA%A7%E9%A7%85%E5%89%8D%E3%81%AE%E9%80%9A%E3%82%8A%E3%81%A7%E9%9B%A8%E3%81%8C%E9%99%8D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E6%99%AF%E8%89%B2.jpg)
ここ最近で自分の演奏を公開する
「場所」が大きく広がってきました
2000年代くらいまでであれば
それはライブハウスか路上ライブの
ほとんど2択といった状態で
演者はせっせとデモ音源を作っては
ハコに持ち込んだりしたものです
それから2005年にYouTubeが登場し
プレイヤーが演奏を公開する場所が
どんどんネットに移行していきました
サウンドクラウド、マイスペース
もはやライブハウスで演奏しなくても
ネットという空間で楽曲を発表できる
(しかも高音質で)時代になったのです
そして2007年に初代iPhoneが発売され
その流れは更に加速していきます
ツイキャス、ショウルームといった
スマホアプリの仮想空間で手軽に
ライブ演奏ができるようになり
しかもそこから自分の演奏で売上を
発生させることも可能になりました
![ライブハウス「銀座SOLA」の案内](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/i6f90d6b6ccdb44b8/version/1531386546/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9-%E9%8A%80%E5%BA%A7sola-%E3%81%AE%E6%A1%88%E5%86%85.jpg)
多様化してきた演奏公開の空間
そうなると今の10~20代の世代に
自分の演奏を初めて発表したのが
「YouTubeの弾いてみた」
「ツイキャス」「ショウルーム」
といったプレイヤーが出てきます
実際、SNSを見ているとそっちの方が
主流になっているのが現状です
さて、そんな時代の流れに逆行して
いるかのような若手の演奏者がいました
女性のシンガーソングライター
しかも、ミス・アースという世界的な
ミスコンの東京大会で準グランプリ
「ミス・ウォーター」を獲得してしまう
ような魅力をもったアーティストです
そんな「田中 永美」さんが初めて
自分の演奏を発表するのに選んだ場所
それはいわゆる「フォーク酒場」と
呼ばれている団塊世代の憩いの場でした
日本のフォークソングブームを
リアルタイムで過ごしてきた世代です
![田中 永美が銀座SOLAのワンマンライブで演奏している場面](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/i5a6827dfbd3c8f80/version/1531386567/%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E6%B0%B8%E7%BE%8E%E3%81%8C%E9%8A%80%E5%BA%A7sola%E3%81%AE%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%81%A7%E6%BC%94%E5%A5%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%A0%B4%E9%9D%A2.jpg)
彼女が選んだ演奏場所はフォーク酒場
しかもギターを持って飛び込みです
50~60代のオジサンたちが酒飲んで
ガヤガヤしてる酒場でそれをやるのは
並のメンタルではありません
上記の画像の女性がフォーク酒場に
いきなり飛び込んで歌うんですよ?
それはまるで不思議の国に迷い込んだ
アリスがトランプの兵士たちを前に
歌い出すようなものではないでしょうか
それはもう兵士たちは大喜びです
自分の子供くらいの女性が目の前で
素敵な歌を披露してくれるのですから
彼女は不思議な魅力を持っています
それはヒトコトで言うと「対照」です
彼女の出身は群馬県ですが
ワンマンライブは銀座、対照的ですね
ミスコンで準グランプリを獲得
ライブはフォーク酒場、対照的ですね
![田中 永美が銀座SOLAのワンマンライブで演奏している場面](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/i2433c969f1139d84/version/1531386580/%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E6%B0%B8%E7%BE%8E%E3%81%8C%E9%8A%80%E5%BA%A7sola%E3%81%AE%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%81%A7%E6%BC%94%E5%A5%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%A0%B4%E9%9D%A2.jpg)
銀座のワンマンライブは大盛況でした
2018.6.23 銀座SOLAでのワンマン
(ここはフォーク酒場ではありません)
そんな対照を包む器があるからこそ
こんなに沢山の方々が応援にきました
ここに来ていたお客さんの多くは
彼女がフォーク酒場で演奏してきて
繋がり、知り合ってきた人達です
この上品な銀座の空間の中で
お客さん同士で繰り広げられる会話は
「クラプトンのライブ行った?」
「ギブソンのギターは・・・」
まさにフォーク酒場さながらでした
彼女のライブならではの光景です
![田中 永美の兄妹たちの共作ハガキ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/if1045e4336deb8c9/version/1531387190/%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E6%B0%B8%E7%BE%8E%E3%81%AE%E5%85%84%E5%A6%B9%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%85%B1%E4%BD%9C%E3%83%8F%E3%82%AC%E3%82%AD.jpg)
アナタに合った場所はきっとあります
時代の流れに乗ってオンラインや
アプリでの仮想空間でライブをする
ことだけが正解ではありません
彼女のように飛び込みで演奏し
それを続けて銀座でワンマンできる
ようになるアーティストもいるのです
彼女は少数派のタイプだと思います
でも、だからこそこれだけの
普通では繋がれない客層を集めて
ライブができるようになったのです
他人がマネするのが難しい強みと個性
僕はこれを「差別化」と呼びます
これだけ多様化してきた演奏の「場」
それは自分の歌を「誰」に届けたいのか
「何のために」演奏を公開するのか
試行錯誤していく中で変わっていきます
今のアナタに合った場所はもしかしたら
フォーク酒場なのかもしれませんよ
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