「星屑と三日月」でJazzが生み出した偶然の出会い

星屑と三日月の店舗の外観

2016年10月7日、東京の中野新橋駅の

近くにあるMusic Bar「星屑と三日月」

この日、ここでジャズのイベントが

開催されるというお話をいただいたので

久々にジャズを楽しむことにしました

出演は2人組ユニット「TとMの場合」

 

夜の中野新橋を5分ほど歩いていくと

星屑と三日月のネオンが見えてきました

お店の前に置かれたブラックボードには

≪高橋 真 (Pf.)  山岸 友和 (T.sax)≫と

書いてあり、ここで毎月開催されている

Jazz Nightというイベントのようです

 

お店のマスターの修司さんと久しぶりに

お会いしたいと思い何となく立ち寄った

このイベントで、まさか後日あのような

素晴らしいライブを開催してしまう方と

偶然にも知り合うことになろうとは

この時は全く思ってもいませんでした

 

「星屑と三日月」で山岸 友和と高橋 真がjazzライブをしている場面

隣の席の男が打ち明けてきたライブの話

ハロウィンの装飾が飾られた店内で

サックスの山岸さんはMCでジャズの

名曲を解説しながら演奏していきます

ジャズを知らなくてもお酒を飲みながら

ゆっくり楽しめるイベントのようです

僕はカウンターでビールを注文しました

 

マスターの修司さんと近況などについて

久しぶりに会話をして楽しんでいると

いつの間にか隣の席に座っていた

男性とも打ち解けて話をしていました

とても柔らかい雰囲気を持った人です

 

ネイビーブルーの色のシャツを着た

その男性は、白髪を後ろに流して

貴族のような上品な口髭をたくわえた

とてもダンディーな印象の人でした

そして、お酒がすすんでいくうちに

≪あるライブ≫をやることになっている

という話を僕に打ち明けてきます

 

「星屑と三日月」で演奏する小竹 伸也さん

40年ぶりのライブを決意した理由

この方こそ後日、銀座TACTにて

「40年ぶりのバースデーライブ」を

やることになっていた小竹さんでした

驚いた僕は、何故そのようなライブを

やろうと思ったのか率直に聞きました

 

「定年退職して40年ぶりに楽器を触り

何か挑戦できることがあると思ったんだ

それが・・・音楽だったんだよ」

 

カウンター席で遠い目をしながら

優しく太い声で、小竹さんは丁寧に

自分の想いを僕に説明してくれました

視線の先では、学生時代に演奏していた

自分の姿を思い描いているようです

 

「そしてこうも思った、今やらないと

俺はきっと一生やることは無いと」

 

小竹さんの銀座ライブの招待状

ライブの招待状に込められた熱い想い

小竹さんがテーブルの上に差し出した

1枚のハガキ、それは自分のライブを

知人に知らせるための招待状でした

「2016年11月3日 銀座TACT

開場 12:30 / 開演 13:00」

 

まるで結婚式の案内のようなハガキから

小竹さんのライブに向けた熱い想いが

僕の胸にひしひしと伝わってきます

そして何と、すでに80人以上もの人が

ライブに参加することになっていました

 

「賽はすでに投げられたんだ

もうあとはやるしかないんだよ」

小竹さんの静かな口調には40年ぶりの

音楽ライブをやるという揺るぎない

決意が間違いなく秘められていました

そして僕は、必ずそのライブに行きます

という約束をして店を出たのです

 

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