![千葉ANGAでライブをするベテランバンド](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/i26b5028265e6e890/version/1606733069/%E5%8D%83%E8%91%89anga%E3%81%A7%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%99%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89.jpg)
僕が音楽ライブの記事を書く時に比較的
大人のプレイヤー、40、50代~の人が
多いのには大きく2つの理由があります
1つは、その位の歳になると音に深みが
出てきて表現力に艶がある人が多いこと
20~30年と楽器を続けたプレイヤーが
ちょうど脂が乗ってきた頃だと思います
そしてもう1つは、40代~になると体の
調子が崩れて音楽活動ができなくなる
人が出てくる可能性が高くなるからです
だからまあ、そうなる前に記事として
カタチに残したいなと思っていまして
僕も含めて、体には気を遣っていますが
いつ、どうなるか分からないですからね
今回は残念ながら57歳という年齢にて
亡くなってしまった方のお話なのですが
本当に突然のことで、とても驚きました
3つ、4つのバンドをかけもちしていた
とてもアクティブなドラマーでしたから
今でもちょっと実感が沸いてきません
記事の写真のライブにも出演予定でした
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好きなドラムを叩き続けたSさん
2020年11月、千葉でROSEMARYという
バンドのドラムを叩くはずだったSさん
僕が記事にしたバンドに数多く参加され
何度も素晴らしいプレイを聴きました
初台ドアーズの楽屋でKISSのピーターの
メイクをした彼が、僕の隣に座った時
「俺だよ俺、分かる?」と話しかけて
くれた時のこと今でも鮮明に覚えてます
ああ、逝っちゃたんだなぁ・・・
社会人で複数のバンドで活動することは
とても忙しく、大変だったと思います
しかもドラムで肉体的にもキツイです
僕は「何でそこまでやるんだろう?」と
不思議に思っていたこともあるのですが
いま思えば何となく分かる気がします
いつかは果てる命、ならば好きなことを
好きなだけやってやろうじゃないか
そんな感じだったのかなぁ、と思います
自分の寿命を知ることはできませんが
明日そうなるかも、という感覚を持って
生きていたからこそ、沢山のバンドで
ドラムを叩き続けていたんじゃないかと
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Sさんが与えてくれた大事な気付き
だから彼は幸せだったと僕は思うんです
もちろん、もっと沢山ライブをやって
沢山ドラムを叩きたかったと思いますが
命果てるまで続けてこれたわけですから
もし、人生に「もし」はありませんが
自分がSさんの立場でそうしなかったら
最期にもの凄く後悔する気がするんです
正直、コロナですっかりライブも減って
記事を書く為の取材も激減してしまい
僕の中の音楽に対するモチベーションが
ここ最近でかなり下がってきてました
でもこの記事がキッカケになりそうです
「やりたいことやっとけよ」という
Sさんの声が聴こえた気がしたんですね
![千葉ANGAでライブをするベテランバンド](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8d6e846026c53c71/image/id36b5c05c99e4b28/version/1606733095/%E5%8D%83%E8%91%89anga%E3%81%A7%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%99%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89.jpg)
彼への想いを音楽で伝えたメンバー
コロナ禍がこれだけ長く続いてしまって
僕のような人も沢山いると思いますが
最期の病院のベッドで「今」やりたい
ことを「やらなかった」時にどのくらい
自分が後悔するか想像してみて下さい
そう考えると、これはSさんが残した
僕たちへのメッセージかもしれませんね
Sさんと出演するはずだったバンドの
メンバーたちもヘルプのドラムを入れて
彼への追悼の想いを込めて演奏しました
20年近くも続いてきたバンドですから
その悲しみは想像もつかないほどですが
ライブは終始、明るい雰囲気で進んで
彼に感謝の気持ちを音楽で伝えてました
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