今の若い世代の演奏力が上がった3つの大きな要因

こういったサイトを運営するように

なってから色々な世代の音楽ライブの

現場を観に行くようになりました

改めて今の若い世代のライブを実際に

見てみると、10~20代くらいの楽曲や

演奏力、演出などの全体的なレベルが

昔よりかなり上がったなと感じます

 

僕が大学生の頃・・・もう20年くらい

前の話になりますが当時は「当たり」

ライブだったらラッキーと言えました

もちろん素晴らしいバンドもいましたが

ボロボロで、とても聴くに堪えない

ライブの方が圧倒的に多かったのです

 

ライブの取材に行った時に僕と同世代か

上の世代の方とそういった話をしても

やはり同じような感想を持っているので

今の世代の演奏力がこの20年で各段に

上がったと皆さん実感しているようです

ではその要因は何なのでしょうか?

 

音響機材の発達による音へのこだわり

まず、これは直接的な演奏技術とは

関係無いのですが、エフェクター類の

音質が昔より遥かに良くなりました

特にマルチエフェクターの音質の向上は

20年前とは比較にならないくらいです

(エフェクター…ギターやベースに繋げ

色々な音色を演出できる音響機器)

 

昔のマルチはそれこそ音を聴いただけで

「ちゃちい」ものが多かったですし

お金をかけないと、しっかりした音質の

機材はなかなか手に入りませんでした

10万や20万円クラスなどザラです

 

それが今や数万円で当時の10万クラス

より「いい音質」のものが手に入ります

つまり、そういったエフェクターを使う

人口が圧倒的に増えたということです

それはすなわち、音作りのこだわりを

持つ人が増えたことに繋がっていきます

 

どんなに楽器演奏が上手かったとしても

音作りで失敗するとライブは台無しです

爆音になればなるほど失敗した音作りの

サウンドが客席に響き渡るわけですから

・・・そう考えてみると昔のバンドは

このケースが多かったような気がします

 

YouTubeに溢れる良質な教材で練習

もう1つの要因は練習教材の充実です

昔はいわゆる「教本」を見ながら

ギターやベースの個人練習を必死に

やっていた人が圧倒的に多かったです

イングウェイのギター速弾き講座の

DVDを見ながら「できねーよ!」と

もがいていた初心者プレイヤーも

沢山いたのではないでしょうか(笑)

 

それが今やYouTubeに良質な教材が

自由にアップされるようになりました

 【お金をかけずに好きな動画を

何度でも再生しながら練習できる】

この環境の変化は大きいと思います

しかもDVDより手軽に再生できるので

反復練習の時間も増やせますから

 

好きなアーティストのライブを

見ながら「こうやって弾いてたんだ」

という気付きや発見にもなりますし

実際に「目で見て」「音を聴いて」

手軽に練習できる環境が整ったことが

技術向上の要因のメインだと思います

 

自分の演奏を客観的に聴ける環境

それと同時に、自分の演奏を撮影して

手軽に聴くことも可能になりました

楽器の上手い人や上達が早い人は

たいてい自分の演奏をチェックします

なぜなら、弾いていた時の感覚と

あとで客観的に聴いてみた時に

ギャップがあるのが普通だからです

 

弾いていた時には「よし!できた!」

と思っていても、実際に聴いてみると

「あれ・・・?」という経験をした方も

かなり多いのではないでしょうか

特にライブの時は感情が昂っているので

客観的に音が聴けてなかったりします

 

そのチェックを繰り返していくうちに

ギャップが段々と小さくなります

それはすなわち、自分の楽器プレイを

演者とお客さん両方の視点を持って

聴けるようになってきたということです

上手い人はこの感覚を持っています

 

YouTubeやツイキャスなどのアプリで

自分の演奏を公開する機会が増えて

その感覚が自然と身についた若い世代も

増えたのではないかと思います

やはりネット環境の変化の恩恵ですね

 

今の若い世代の演奏力が上がった要因

まとめます、今の若い世代の演奏力が

上がった3つの大きな要因は

・音響機材などが大きく発達して

音作りにこだわりを持つ人口が増えた

・「目で見て」「音を聴いて」

手軽に練習できるネット環境が整った

・自分の演奏をWeb公開して

あとでチェックできる機会が増えた

 

楽器の演奏力が上がるというのは

つまり「耳が良くなる」ということです

細かな音のニュアンスを聴きわけて

どのサウンドが心地よく響くか分かる

すると、自分の演奏にもその影響が

自然と反映されるようになっていきます

つまり、今の時代は「耳のいい」

若者が増えてきたということですね

 

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