音楽ライブでプロよりアマチュアの演奏に感動してしまう時とは?

いわゆる音楽業界で

長年やってきたプロの演奏よりも

アマチュアとして音楽を

長く続けてきた人達の方に

感動してしまうこともあります

一体、それはどんな時でしょうか?

 

先日、こんなことがありました

都内のライブハウス

僕はバンドの撮影として

2Fの控室で待機していました

その日は2バンドがアマチュア

1バンドがプロの3マンライブ

 

といってもアマチュアの方の

1バンドには、日本でも有名な

女性ドラマーが参加していたので

「アマチュア」という表現は適切では

ないかもしれません

 

圧倒的な場数の違いが見える控室

そして本当のアマチュアの方は

仕事をしながらずっと

音楽を続けてきた人達のバンドです

年齢もメンバー全員40~50代で

共演バンドとのプレッシャーに

かなり緊張している様子でした

 

一方、プロフェッショナルな人達は

適度な緊張感を持ちつつも

ビールを飲んだりして

うまく自分達をリラックスさせています

これはもう、場数が違うとしか

いいようの無い光景です

 

そして、実際にはじまった本番ライブ

この日の出演はとてもレベルが高く

演奏力やステージングなど

どれをとっても「当たり」ライブです

しかし、僕が最終的に感動したのは

アマチュアバンドの方でした

 

その日が最後のライブになるかもしれない理由

ここで終わってもいいという位の

「覚悟」それが人を感動させます

プロの人達の演奏というのは

そこから先がまだあります

なぜならそれが「仕事」だからです

その日の演奏は年間100本以上ある

ライブのうちの1本かもしれません

 

一方、アマチュアバンド

特にベテランになってくると違います

本当にその日のライブが人生で

最後になってしまうかもしれないのです

 

その理由は主に2点あります

1つは、音楽をやらなくても生活が

成り立っているということ

そしてもう1つは病気、怪我などで

いつどうなるか分からない年齢に

なってしまっているということです

 

身内の不幸から得る自覚が覚悟を生み出す

40代~になれば身内や

友人、知人の不幸などの知らせを

何度も受けている人も多いはずです

それはイコール、自分の身にいつ

降りかかるか分からないという

「自覚」にも繋がってきます

 

そしてその自覚は晴れ舞台である

ライブの時に「覚悟」という

江戸時代の侍が腹を切る時のような

心境を生み出す場合があります

 

それは音楽が好きであればある程

その人達のステージで見せる表情

パフォーマンス、そして音を通して

人を感動させるエネルギーとして

会場の人達に伝わっていくのです

 

判断基準は演奏を聴いて「涙が出るか、出ないか」

だからといってプロの方の演奏が

素晴らしくないかというと

全くそうではありません

むしろ技術、経験値、楽曲などは

比較にならないほど洗練されていて

観る人を夢中にさせてしまいます

 

ただ、この記事中の判断基準は

そのライブを観た時に

「感動して涙が出るか、出ないか」

というこの1点に尽きます

この日のライブが最後かもしれない

という想いを持って全身全霊で

演奏する人達の方に感動してしまうのは

僕はとても自然なことだと思います

 

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