「残される方の悲しみも
1人でいることの寂しさも
私は分かっているつもりです」
2017.9.16 新宿御苑のROSSOにて
シンガーソングライター
古崎(フルサキ)エンさんの
1stワンマンライブが開催されました
その時に彼女が何気なく口にした言葉が
とても印象に残っています
怒り、憎しみ、悲しみ
そういった負のエネルギーが
音楽活動の原動力になる場合もあります
例えば、学生時代にイジメられた経験
父親を亡くしてしまったこと
子供の頃に母親から受けた心ない仕打ち
上京するエネルギーとなった負の気持ち
彼女が兵庫県から上京する時の
エネルギーはそういったところから
きていたのだと思います
「見返してやる」「今に見てろ」
今回のワンマン告知の時にも
それについて赤裸々に綴っていました
「私の歌を聴いて幸せになって欲しい
そして、泣いていいんだよ
という気持ちはずっと一緒です」
今では周りに共感してくれる人も増え
過去の出来事を伝えることで
自分を表現できるようになりました
人前で弾き語りをするようになって2年
きっと色々なことがあったと思います
応援してくれる人もいれば
思うようにいかないこともあり
それでも東京で歯を食いしばって
ここまでやってきました
孤独を知る彼女にしかできない音楽
本当の孤独を知らないと
表現できない言葉や音があります
人の心に迫る「何か」が
彼女の歌詞から伝わってくるのは
今まで数々の痛みや辛さを
乗り越えてきたからだと思います
そして聴いてくれる人には
私と同じような想いをして欲しくない
という願いもきっとあるのでしょう
今の彼女からは過去にあった
負のエネルギーは感じられませんでした
応援してくれる周りの人や
一緒に音楽活動をしてきた仲間への
感謝の気持ちで溢れています
しかし、このライブをしている時
彼女の祖父は入院中で
もう先が長くないという状態でした
悲しみを乗り越えた人が持つ心の強さ
この年の1月に祖母を亡くし
9月に祖父が緊急搬送されるという
出来事が立て続けにありましたが
彼女は目に涙を浮かべながらも
ライブ中のMCでそれについて話す
心の強さを持っていました
孤独を乗り越えた人は優しく
そして強くなることができます
悲しい気持ちを何度も受け止めると
慣れることはありませんが
それを包み込む愛情が
心の中に生まれてくるからです
彼女の音楽はそこからきています
「悲しみを乗り越えた先にある愛情」
辛いこと、悲しいことがあった方は
彼女の歌を聴いてみると
先に進めるようになるかもしれません
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