開かないドアの前で最悪の事態を想像する2人
12日 6月 2025
何だかずいぶん久しぶりに帰ってきた感じがするな。 僕らはシンディの宇宙船に入るとピンク色の内装の 通路を歩き、作戦室&ダイニングの方へと向かった。 歩く位置を天井と床の青い自動照明が照らしていく。 今は太陽エネルギーの備蓄で動く省エネモードだな。 タイムトラベルは燃料を喰うから節約しているのだ。...

危機一髪のピンチを回避!馬上でガッツポーズ
09日 6月 2025
僕は三度笠を目深に被り目を合わせないようにした。 ここをやり過ごせれば、あとは宇宙船に戻るだけだ。 こちらを見ている侍との距離が後方50m程になる。 そろそろ速度を上げるか?もう少し様子を見るか? 追ってくる気配は無い。服装がかなり変わったので おそらく気付かれてはいないはずだ。距離は100m。 その辺りから徐々にスピードを上げてピンチ脱出!...

龍の姿のドローンで3人の追手を追い払え!
06日 6月 2025
『 あっちです!』 振り向くと麟太郎が2人の侍を連れ こちらに向かって走っていた。チクりやがったな。 となると、あの2人は町奉行か。捕まるとマズいな。 3人の走るスピードは早く、どんどん近づいてくる。 こちらとの距離はおよそ500m、ちょっとヤバいな。 『 ディラン!逃げるぞ!馬だ!』 『 分かりました!』 僕が叫ぶやいなや、彼女は再び馬の姿に変化した。...

家康効果は絶大!冷やかしコメントにも感動!
02日 6月 2025
ドローンと家斉の距離は約3m。これ以上近づくと 刀で叩き落とされる可能性があるのでここまでだ。 家斉の両脇には2人の侍が刀を構えて警戒している。 こちらが空中に浮いているので、手は出せないが。 家斉は扇子を閉じるとしばらく黙ってこちらを見た。 恰幅のよい、まさに江戸の殿様といった風情がある。 『 いかにも、わしが家斉である。そちは何者か?』...

人々からの注目を集めてついに家斉発見か?
30日 5月 2025
それらしい人物はいないな・・・。 スマホに表示される映像に徳川家斉らしき姿は無い。 『 もう少し派手な演出をしてみるか 』 ドローンを上下左右に操作してトリッキーに動かす。 城から顔をのぞかせている侍がその度に右へ左へと 間の抜けた顔を同時に動かしているのが面白い。 現代人がUFOを見たらこんな反応になるだろうな。...

空中に現れた白い怪物に驚く江戸時代の侍たち
27日 5月 2025
『 よし、そろそろ大丈夫だろう 』 柳の木の下に座り、ドローンから流れてくる映像を スマホでチェックしていた僕は追跡機能を解除した。 この距離なら麟太郎はさすがに戻ってこないだろう。 ドローンのスピードをMAXにしてここに呼び戻す。 2〜3分でそれが戻ってきて、ようやく準備開始だ。 僕は辺りを見渡して、周りに人がいないか確認した。 『...

勝 海舟が大の犬嫌いだった情報をフル活用する
22日 5月 2025
少年は完全に戦意を失い、僕の話に翻弄されていた。 まるで異星人と向き合っているかのような表情だ。 とりあえず、さっさとこの子供を遠くに追い払おう。 勝 麟太郎、将来の勝 海舟か。まさかこんなところで 歴史上の超大物と出会えるとはな。まだ子供だけど。 『 お前の将来については以上だ。何か質問あるか?』...

将来の超大物に未来の話を打ち明けてみる
18日 5月 2025
その少年は再び木刀を構え、地面にしゃがみこんだ 僕に対して追撃を開始する。大きく振りかぶった 木刀が僕の頭上めがけて真っ直ぐに打ち下ろされる。 その瞬間、僕はとっさに横に転がりそれを回避した。 柳の木の根本に追い詰められた僕は右手を前に出す。 『 ちょ、ちょっと待て!いきなり何をする!?』 『 問答無用!怪しげな妖術を使う奴め、退治する!』...

優しさが裏目に出た背後からの不意打ち
15日 5月 2025
その瞬間、僕はドローンの映像出力をすぐに停止し それを目立たないよう柳の木の上方に上昇させた。 しまった…見られてたか。僕は恐る恐る振り向いた。 しかし、誰もいない。確かに声はしたはずだが…。 『 いま声したよな?』 僕はディランに確認してみた。 彼女は僕の見てる方向と違う方を見てそれを指差す。 『...

秘密兵器で城の外堀に3Dゴジラを浮かべる
12日 5月 2025
黒い色をした縦横20cm、厚さ5mの正方形の物体。 一見、ただのプラスチック板にしか見えないだろう。 僕は右手の指でそれを持ってディランの方に掲げた。 『 何ですか?コレ?データ保存用のカード?』 そう言われると確かにそんな風にも見えるが、違う。 『 これは折りたたみ式なんだ 』 僕は正方形の物体を 上下左右に広げ、全長30cmの完成形を組み立てた。 『...

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